LEDヘッドライト取付け後に必要?光軸調整とは
ヘッドライトのバルブの交換をしたら、光軸調整をする必要があります。
「光軸調整って?」
「何をすればいい?」
「どうして光軸調整が必要?」
こちらのページではそれらの疑問について解説していますので、
これからLEDヘッドライト交換を考えている方、
または取付け終わってライトの調整をどうやってするか悩んでいる方はこちらの内容を見て確認してみてください。
光軸調整はなぜ必要?
ヘッドライトの光軸は、バルブの光源の位置の違いで変わるため、製造メーカーや製品によって光軸がズレたり、光の境界線がぼやけたりしてしまいます。
これらのズレやぼやけがあると車検の基準から外れてしまいかねません。
また、さらに光軸がずれたままですと、ヘッドライトの明るさは不十分な状態となり、せっかく交換した新しいバルブの性能が発揮されません。
他にも光軸がズレることで、対向車に対しては眩感を与え、まわりに迷惑が掛かります。
そのため光軸調整が必要なのです。
簡単なのでぜひやってみましょう!
注意事項
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安全を最優先
作業を始める前に、車が平坦な場所に停車していることを確認し、必ずエンジンを切り、パーキングブレーキをかけてください。 -
プロの点検も検討
重大な調整が必要な場合や、うまくいかない場合は、プロに依頼することを検討しましょう。
必要な道具
- 壁やガレージのドア(光軸の確認用)
- メジャーまたは巻尺
- マスキングテープ
- ドライバー(ヘッドライトの調整用、車種によっては必要)
光軸調整の手順
1. 準備を整える
- 車を平坦で広いスペース(壁から約3~5メートル離れられる場所)に停めます。
- 燃料を満タンにし、車内の荷物は通常使用時と同じ状態にしておきます。
- 車内に人が乗っていない状態を推奨します。
2. 基準を設定する
- 車を壁に正対する形で停め、ヘッドライトの中心(光源の位置)を壁に投影します。この時ハイビームになっていないことを確認してください。
- 壁にヘッドライトの中心とカットオフライン(左右それぞれ)にマスキングテープでマークします。
3. 車を後退させる
- 車を壁から約3~5メートル後ろに移動します。この距離が光軸調整に適しています。
4. 光軸を確認する
- ヘッドライトを点灯し、光の中心が壁のマークと一致しているか確認します。
- この時水平ラインが若干下(約5cm~10cm)に下がっていれば問題ありません。また、光軸が左右に偏っていないことも確認します。
5. 調整を行う
- 車種によって異なりますが、運転席にあるレベライザーを回してライトの向きを調整します。(お車の取扱説明書をご確認ください。)
- 平成18年以前の場合ヘッドライトの近くに調整用ネジがあります。このネジをドライバーで回すことで、光軸を上下左右に動かせます。
- 上下の調整:光が高すぎたり低すぎたりする場合に調整。
- 左右の調整:光が中央からずれている場合に調整。
6. 再確認
- 調整後、再度ヘッドライトを点灯させ、光軸が適切な位置にあることを確認します。
- 必要であれば、微調整を行います。
調整後のチェックポイント
- 光軸が適切な範囲に収まっているか確認するため、テストドライブを行いましょう。
- 対向車に眩惑を与えないことを優先しながら、自分の視界が十分確保されているかを確認してください。
自分で行うメリットと限界
メリット
- 工賃がかからず、コストを削減できる。
- 自分で作業することで車の構造への理解が深まる。
限界
- 調整が難しい場合や、微妙なずれが残る場合もある。
- 法規に基づく精密な調整はプロの設備が必要な場合がある。
まとめ
ヘッドライトの光軸調整は、ある程度の注意を払えば自分でも行うことが可能です。しかし、完全に正確な調整をするには、ディーラーや整備工場の専門機器を使った調整が必要な場合もあります。日常的な安全点検の一環として、光軸に問題があると感じたら、早めに対応しましょう。